私は、民泊・無人ホテル業界はまだまだ未成熟であり、どの会社もあるべき姿を模索しているフェーズであると
見ています。
インバウンドマーケットの密接に結びついているため、今後の成長性は高く、その業界の中で、強い存在になるために
なすべきことは多く、チャンスは無限大にあると感じてます。
そのような中、業界のプレーヤーを見てみると、上流・中流・下流のそれぞれの工程に専門特化している会社が多いことに気づきます。
一方で、一連の流れを内製化し一気通貫でやっている会社はあまり多くありませんが、当社は敢えてこの方法を採用して
おります。
(各工程の概要)
上流工程:不動産確保・設計・企画・インテリアコーティネート・許可申請など
中流工程:ゲストコミュニケーション・ホストコミュニケーション・ビルディングマネジメント・レベニューマネジメント
下流工程:清掃・メンテナンス・トラブル対応
それぞれが高度な専門性、マネジメント力、センス、データなどが必要です。
そしてこの業界のスタンダードは、成功報酬型の料金体系です。
繁閑差が激しい中、当社のように一気通貫で行うことは、人件費が重く一見すると不合理のようにも見えます。
しかし、この方法を敢えて採用しているのは、外注箇所が多くなることで得られるコストメリットよりも、
コミュニケーションロスやトラブルによるロスが意外と大きく、依存度が高まることによって生ずるリスクなどの
デメリットが嫌だからです。外注によって目先の損益が有利に見えても、結局は、ゲスト様・クライアント様の不利益に帰結するというのが経験上言えることです。
そしてノウハウの蓄積が進みにくいことが挙げられます。
この業界は、まだまだ未成熟であるが故に、日進月歩を続けており、それを数年続けた後に成熟というフェーズに
至るものと思ってます。
目先の利益に囚われて、このチャンスを放棄してはならないと思うのです。