MASSIVE SAPPOROが運営する民泊施設におけるインバウンド比率を見ると、地域や施設タイプによって外国人観光客の利用率に大きな差があることが分かります。観光業界において、インバウンド需要の高まりは重要な指標となっており、特にコロナ禍以降、日本を訪れる観光客の数が再び増加しています。この傾向は、北海道や主要都市を中心とした地域において顕著です。
札幌市内の民泊施設では、62.5%という高いインバウンド比率が見られ、外国人観光客に非常に人気があることがわかります。札幌はその観光地としての魅力やアクセスの良さから、海外からの観光客に支持され続けており、特に冬季のスキーリゾートなどが主要な引き寄せ要素となっています。また月別では、3月8月はインバウンド比率が下がり、卒業旅行やお盆に関連する需要が高まることがデータ上でも示されています。
他の地域を見ると、例えば浅草橋(東京)では68.3%と非常に高いインバウンド比率を誇ります。浅草は外国人にとって「伝統的な日本」を感じられる場所として人気があり、特にその立地や文化的な魅力が外国人観光客を引きつけています。一方で、横浜では28.7%と比較的低い数値が見られます。
また、北海道の他の地域においても興味深い傾向が見られます。特に北海道南部では57.6%、北部では59.4%と比較的高いインバウンド比率が見られ、北海道東部(45.6%)や中心部(49.9%)と比べても、外国人観光客に対する魅力が強いことがわかります。北海道は広大な自然と四季折々の景色が楽しめるため、訪日観光客にとって一度は訪れたい場所となっています。
このように、地域や施設タイプに応じたインバウンド需要の違いを理解し、適切なプロモーション戦略を立てることが、今後の集客において重要な役割を果たすでしょう。各施設がそれぞれの強みを活かし、地域の特色を活かしたプロモーションを行うことで、さらにインバウンド需要を取り込むことが期待されます。