新年を迎え、当社の業績は急激な伸びを記録しており、経営者として大変嬉しい限りです。特に、コロナ禍という長い苦難を乗り越えた後のこの結果は、格別な達成感をもたらしてくれています。
当社の事業構造は、宿泊施設数の増加に伴い売上が積み上がるモデルです。この仕組みは、かつて私が勤務していた不動産デベロッパーでの経験を基に構築しました。当時のデベロッパー業界は、売上規模こそ大きいものの、次々と新しいプロジェクトを展開し続けなければならず、自転車操業的な経営に陥るケースが多々ありました。その経験が、現在の「継続的安定利益」を目指した積み上げ型モデルを選択するきっかけとなりました。
長期的な成長を見据えた経営
この業界は、50年、100年と日本にとって必要とされ続ける存在であると確信しています。そのため、短期的な急成長よりも、長期的かつ持続可能な成長を目指す経営が重要だと考えています。一方で、株主などの外部圧力により無理な成長目標を課されることで、組織崩壊や大量離職といった問題に直面する企業も見受けられます。そうした事例から学び、当社では無理のない、しかし着実な成長を続けることを重視しています。
継続的成長を支えるチーム作り
当社が今もっとも注力すべきは、「継続的成長を支えるチームの強化」です。今期のテーマは、「チームMASSIVE進化」です。前期は、プロデュース部門、オペレーション部門ともに将来のリーダーとなり得る優秀な人材を複数採用することができました。これは大きな成果でした。そして今期も、採用活動をさらに活発化させ、会社の未来を共に築ける仲間を探しています。
業績面、採用面のいずれも好調ではありますが、私は決して浮かれることなく、常に自問自答を繰り返しています。現在の戦略は正しいのか?その実行力は十分なのか?見えていないリスクや潜在的なピンチはないのか?これまでの15年間で得た教訓が、こうした冷静さを持つ重要性を教えてくれました。
気を引き締め、攻めつつ楽しむ
成長の手ごたえを感じながらも油断せず、目標達成に向けて攻め続ける。この緊張感と挑戦のバランスが、経営の中で最も楽しい部分だと感じています。これからも現状に甘んじることなく、さらなる成長を目指して進んでいきます。