最近、元社員から一つ相談を受けました。
「私の妻の友人が、この物件を買って民泊をしようとしてる。もう売買契約直前なのだけど、川村さん、これ、どう思います?もし、やるんならMASSIVE SAPPOROに依頼したいようです。」
こうして頼りにされることは素直に嬉しいものの、物件の価値や収益性については慎重に見極める必要があります。MASSIVE SAPPOROとしては受託案件が増えることは歓迎ですが、何よりも「その物件が成功するかどうか」を最優先に考えています。しっかりと収益を上げられない物件であれば、はっきりと「やめた方がいい」と伝えることが大切です。一方で、勝てる物件を見逃すことも避けなければなりません。
民泊未経験者によくある傾向として、エリアの見極めが上手くできないケースが多く見受けられます。最近では建物や家具・家電についての知識を持っている人も増えましたが、立地の判断にはまだ誤解が多いように感じます。
特に北海道では、「駅から近ければ良い」「駅から遠いとダメ」といった固定観念が必ずしも正しくありません。民泊の収益性の鍵となるのは「収容人数」であり、それを確保しやすいのはアパートやマンションよりも戸建てです。そして、北海道では公共交通機関よりもレンタカーを利用するゲストが多いため、駅近であることよりも「駐車場の有無」が重要なポイントになります。
駅から離れることで地価が下がり、投資としての妙味が増すケースもあります。
今回の相談でも同じ問題がありました。相談された物件は駅近ではあるものの、不人気エリアの築古戸建てで、駐車場は一台分がやっとという状況。結果として「この物件はやめた方がいいですよ」と伝え、物件選びのコツをアドバイスしました。
MASSIVE SAPPOROとしてビジネスにつなげることはもちろん重要ですが、それ以上に「民泊によって不幸になる人を減らすこと」も使命の一つだと感じています。物件選びを間違えれば、事業として成功する可能性は大きく低下します。そのリスクを正しく伝えることが、私たちの役割でもあります。
今後もこのブログを通じて、民泊経営の本質や成功するためのポイントを発信していこうと思います。