私は「EO(Entrepreneurs’ Organization)」という世界的な経営者団体に所属し、日本全国にいる理事メンバーを統括する役割を担っています。
経営者に対してリーダーシップを発揮するというのは、社員に対するそれとはまったく異なる次元の話です。誰もが実績あるリーダーであり、影響力を持つ存在。そんな相手に対して、少しでもバランスを欠けば、たちまち集中砲火を浴びることになります。しかも、その役割は日々の業務と並行して全うしなければならず、決して楽なものではありません。
それでもなお、理事として2年、統括理事としてさらに2年を務めたこの経験は、私の経営者人生において極めて大きな学びをもたらしてくれました。正直に言って、どんな経営書を100冊読むよりも、多くのことを体得できたと感じています。
最近、「MASSIVE SAPPOROの快進撃がすごいですね」と言っていただく機会が増えました。もちろん嬉しいことです。でも、ほんの数年前までは、コロナ禍という未曾有の苦境の真っただ中にいました。売上は急減し、出口の見えないトンネルの中で、何度も何度も経営の根本を問い直しました。
その苦境を乗り越えることができた原動力こそが、EOで得た学びであり、仲間であり、社会関係資本です。
強みというのは、一朝一夕では身につきません。時流に乗って一時的な成功を収めたとしても、それだけでは脆いものです。地道でタフな活動の積み重ねこそが、MASSIVE SAPPOROの強さの源泉になっている——私はそう信じています。
MASSIVE SAPPOROの現在の躍進には、こうした背景があることを、少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しく思います。