KAWAMURA Blog.

社長ブログ

2025
6
29

「僕ちゃんわかんない経営」へ──経営スタイルの転換と、そこから始まった本当の成長

私の経営スタイルをひと言で表すなら、今は「僕ちゃんわかんない経営」です。

ずいぶん砕けた表現に思えるかもしれませんが、このスタイルに移行してから、社内の成長スピードは一変しました。そして何より、自分自身の視界も、心持ちも、大きく変わったと実感しています。


昔の私は「全部わかってるつもり」でした

MASSIVE SAPPOROの創業は、シェアハウス事業から始まりました。

「自分より詳しい人はいない」という自負。

30代前半、まだ若さも手伝って、虚勢と勢いで突っ走っていた日々。

民泊事業にシフトした当初も、まだ日本での取り組みが少ない分野でした。

当然、自分が一番詳しい。自分がすべてを把握している。

そう信じて疑いませんでした。


転機は、2018年以降に訪れた

業務の複雑化、専門性の高まり。

私自身、「あれ?これはちょっとわからないな」と思う瞬間が徐々に増えていきました。

それでも、知らないとは言えない自分がいました。

代表としての「強さ」や「答えを持つ姿勢」から降りられなかった。

そのため、知らないふりをして、知ってるふりをして、

会社の中でひとり、演じ続けていたのかもしれません。


本当に目が覚めたのは、EOとの出会い、コロナ、そして家族の存在

経営者団体EOに所属し、

志ある仲間たちと本音で対話する日々。

コロナ禍で業績が落ち込み、これまでの“正解”が通用しない現実。

そして、3児の父として40代を迎えた自分

こうした経験が折り重なり、ようやく気づきました。

「自分は、全然わかっていなかった」

「わからないと言える強さが、経営者には必要だ」


僕ちゃんわかんない経営、ここからすべてが変わった

それからは、意識してこう考えるようになりました。

「自分こそが、社内で最も“わかってない人間”である」

そう認識を改めた瞬間、社員の目の輝きが変わりました。

現場の声に耳を傾け、意思決定の質が変わり、

なにより組織の自走力が高まっていきました。

あのときの「知らないフリ」ではなく、今は「知らないことを学ぶ姿勢」です。


無知の知、これが私の出発点

経営者としての私にとって、今や最も大切な言葉は「無知の知」。

わからないから、学ぶ。

わからないから、任せる。

わからないから、信じる。

今でも、日々の言動を反省し、改める日々です。

それでも、自信はあります。

これからもきっと失敗します。

でも、それを「成功の原因」に変えていく力は、もう手にしている。

そう言える自分が、今はいます。


経営とは、強がることではなく、信頼と学びを積み重ねること。

そんな気づきをくれたすべての社員、仲間、家族、そして関係者の皆さまに、心から感謝を。

そしてこれからも、僕ちゃんわかんない経営を、正々堂々と続けていきます。

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KENJI KAWAMURA
川村 健治

株式会社MASSIVE SAPPORO 代表取締役
1978年札幌市生まれ。東京でサラリーマンをしながら会社を設立。当時入居したシェアハウスとの運命の出会いをきっかけに故郷である札幌へ。札幌だけでなく北海道、日本をさらにMASSIVE(偉大)にする!という使命のもと活動中。プライベートでは二人の子供たちとのお出かけが最近の楽しみ。


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