「離職率が低い会社は良い会社」——
よくそう言われますが、私は少し違うと思っています。
人にはそれぞれの人生のフェーズがあり、環境も価値観も変わっていく。
だからこそ、「辞めないこと」よりも「辞めた後も関われること」を大切にしたい。
それがMASSIVE SAPPOROの考える“いい会社”のかたちです。
15年の歴史と、旅立った仲間たち
当社は創業から15年。
最も社歴の長いメンバーでも10年目。
つまり、その前後の世代——創業期を支え、MASSIVEの礎を築いた人たちは、いまはそれぞれの道を歩んでいます。
けれど、彼らは“完全には”MASSIVEから離れていません。
むしろ、違う形で今も深く関わってくれているのです。
つながり続けるエピソードたち
家業を継ぐために辞めた人は、その家業を通じて当社の取引先になりました。
地域おこし協力隊に入った人は、地方からリモートでプロジェクトを手伝ってくれています。
学生インターンだった人は、今では就職した会社を通じてサービス提供をしてくれています。
大手ネット企業に転職した人は、コンサルとしてノウハウを共有してくれます。
そして、印象的なケースがあります。
結婚を機に海外へ嫁いだ元社員が、「いつか自分が民泊を始めるときはMASSIVEにお願いしたい」と言ってくれました。
実際、元社員が当社のクライアントになっているケースは5件ほどあります。
さらにその逆もあり、もともとクライアントだった方がMASSIVEのメンバーとしてジョインするという事例も少なくありません。
辞めた人も、入ってきた人も——みんながどこかで繋がっている。
この循環こそ、MASSIVEらしさの象徴かもしれません。
「関係が続く会社」は強い
人は辞めても、信頼関係が続けば、それは「組織の力」そのものになります。
仕事のつながりだけでなく、個人的な交流も多く、
近況報告を兼ねた食事や相談の場が今も自然に生まれています。
こうした関係が積み重なり、結果として新しい案件やパートナーシップへと広がっていく。
まさに“人が生み出すエコシステム”です。
これからの夢:OBOG同窓会を
MASSIVEを巣立ったメンバーたちが、それぞれの場所で輝いている。
その姿を見られることが、経営者として何より嬉しい瞬間です。
いつか、「MASSIVE OBOG同窓会」を開いてみたい。
当時の思い出を笑い合いながら、今の挑戦を語り合えるような夜に。
きっと、その空気の中には、15年間で培ってきた“思いやりの連鎖”が漂っているはずです。
終わりに
辞めないことが善、ではなく、
辞めても関われることが善。
MASSIVE SAPPOROは、そんな“あたたかい循環”をこれからも大切にしていきます。
