年末年始にドリームプランという映画を鑑賞しました。
ビーナスウィリアムズ、セリーナウィリアムズという女子テニスのスーパー王者を育て上げた父、
リチャード・ウィリアムズの自伝的映画です。
アメリカでのタイトルは、『キング・リチャード』で邦題が『ドリームプラン』というわけですが、
もしかしたらウィルスミスのアカデミー賞のビンタ事件の印象が強いかもしれませんが、本当に良い映画です。
邦題にもあるように、リチャードは、プロテニスの優勝賞金が400万ドルであることを知り、
78ページのもわたる計画書を作り、それに基づいて2人の娘を産む、育てていくという話です。
映画で描かれているのは、8歳くらいの頃から、最初のプロトーナメントに参加するというところまでなのですが、
その間にある絆、葛藤、差別、スラム、シンデレラストーリーなどが描かれております。
昔、日本でも「巨人の星」というジャイアンツのスターを目指す親子の物語が人気を博し(おそらく、私は生まれてないので想像ではあるのですが)ていたと思いますが、今の価値観ではこれは毒親と言われて批判の対象になってしまいそうな気もしますが、この映画もそれと似たようなことはあり、リチャードはそのハードなトレーニングのため、近隣住民から「子供への虐待」として警察に通報されたりもしています。
ウィルスミス演じる、キングリチャードという男は、
家庭内でも愛に満ち溢れる父であると同時に、独裁者的な振る舞いであったり、スラムの暴力にも屈しない強さがあると同時に、頑固な振る舞いで他人を困惑させたりと、美談だけではないリアルさが面白いです。
素敵! ん?なんだこいつ!すごい!やっぱわがままじゃん!おお!格好いい!めちゃ嫌なやつ!
と、観ているものの感情をぐちゃぐちゃにするのです。
だけど、なぜ、そうしているのかが明かされた時、私は気づかされました。
そこには必ず成し遂げると決意されるだけの動機の強さがあるのだと!
私にとってのこの映画からの学びは、まさにそこに尽きます。
誰だって想いや願望はある。だけど、そう思う動機の強さが足りなければ、小さくしか成せない!
強い動機があれば、娘をスーパー王者にだってできる(しかも経済的に恵まれない悪条件でも)
そういう意味で年末年始に観れたのは良かったなと思いました。
(この文章を見て、少しでも観てみようかと思った方、今ならネットフリックスでも観れますので是非!)