ペントアップディマンドという言葉をご存知でしょうか?
これは、「繰越需要」と訳されますが、特定の理由により控えていた消費者の需要が、一気に回復することです。
ダイエットの後の反動とか、給料日後に爆買いしちゃうとか、私たちの身近にもたくさんの事例があるかと思います。
2020年10月、中国では国慶節の8連休に7億人の移動が発生したとの話もあり、需要の旺盛さが感じられます。
さて、このインバウンドマーケットに、ペントアップディマンドがあるのか?
2018年8月の北海道大地震では、その後の反動需要は確かにありましたが、今回のコロナではいかがでしょうか?
2つのポイントから論じたいと思います。
① 日本政府は、10月からビジネス目的の入国を緩和させてきております。
さらに今後は、観光目的にもそれを拡大させる公算が高いです。では、その時はいつか?
私は、2021年1月からと見込んでおります。
その理由は、オリンピック開催するためには、インバウンド入国フローを確立させ、安全性を実証した上で、
その時を迎える必要があるからです。
4月では遅いのです。
② 中国人の旅行意欲は依然として高いですが、
海外の選択肢は、ほぼ日本しかないという状況がしばらく続きそうです。
これまでは、韓国・タイ・欧米など、複数のエリアと競合してきたわけなので、
非常に多くの中国人旅行者が押し寄せる可能性すら感じます。
これは憶測の域を出ませんが、もし本当にペントアップディマンドがあったとすれば、逆に突然訪れる大量の旅行客に、
しっかりと対応できるのか、そちらの心配も同時にしなくてはならないと思ってます。
当社は、このことに備え、人員の確保をしっかりとやってきました。
その判断が正しかったと思える日が近ように思います。